Village

  • ProjectDATA
  • 2019年 釧路市
  • 用途:専用住宅+クリニック
  • 規模:約50.00㎡(15坪)
  • 設計趣旨

これは夫婦のための住宅の計画。

現在は夫婦二人だけの暮らしだが、いつか妻が営むクリニックを増設するかもしれない。子供も生まれてくるのかも知れない。そういった未確定な要素をたくさん抱えた状態で始まったプロジェクトである。

贅沢な暮らしは望まないという夫婦のお話から、ならば将来の計画を見据えながら、今は最低限の設えとした余白と可変性のある計画が必要だと考えた。

現在のフェーズでは、二人で暮らすに事足りるちょうどよい居住空間を確保。くつろげるロフトスペースに大きくとった窓からは、先に見える川の風景を切り取った借景が広がる。

二番目のフェーズでは、奥さんのクリニックを設える。職住一体となる暮らしの場は、ちょっとだけ賑わい出す。

最終フェーズでは、生まれてくる子供のための空間を設える。庭を中心とした敷地の中をぐるっと取り囲むような形で必要なものたちが集まってゆく。

まるで集落のように、少しずつ成長してゆくこのプロジェクトを「Village」と名付けた。

家族の先を見据えながら変化に対応していける形を試みてデザインしたプロジェクトである。

(文:齋藤)

1stフェーズ1stフェーズ(夫婦の住宅) 1stフェーズ1stフェーズ(夫婦の住宅) 2ndフェーズ2ndフェーズ(クリニック増設) 2ndフェーズ2ndフェーズ(クリニック増設) 3rdフェーズ3rdフェーズ(子供室増築) 3rdフェーズ3rdフェーズ(子供室増築)